サイコパス映画に恋をした、そんなAM3時

「デスプルーフinグラインドハウス(2007)」という映画に骨抜きにされてしまいまして。。。 恒例の課題が行き詰まると何かに逃げたくなる現象(※毎日毎秒おそわれている)の末、おもむろに開いたAmazonプライムで出会ってしまった憎い"この子" 「うわ〜監督タランティーノじゃん!タランティーノって名前オシャだし観てみよ〜ポチッ」不純なワンナイト狙いのテンションで観てみてビックリ。え!マジでもう2時間過ぎた、?  

(ここから微ネタバレ注意⚠️) 

イカしたアメ車に搭乗する主人公?多分主人公のカート・ラッセルが、そのイカしたアメ車で女の子を殺害していく数奇なお話(物騒!) お目当てのギャルズを見つけては尾行を続け、いい感じになったりならなかったりの末、アメ車で轢き殺します。そんなステキな映画なの!

「・・・・」

文面だけ見るとタダのB級サイコ映画だし、俺までサイコ野郎っぽくなっちゃうので弁明のお時間をプリーズギブミー、、、

何がヤバかったって、もちろん全部がヤバかったんだけどまずは雰囲気!少しディグしてみたらタランティーノ監督もあえて"フィルムっぽさ"を強調して編集したっぽい!画面の至るところに上映プリントに付いた傷やら汚れ"風"の編集がされていて、もう最高なわけです。Amazonプライムの仕様?なのか字幕とセリフが絶妙にマッチしてなかったんだけど、それすらもこの映画の雰囲気作りのいい要素になってた。。そして、フィルム映画と来たら?そう!大切な大切な「レコード」と「紙タバコ」のアニキ達も漏れなく随所で活躍しています(たまんね)今作でタランティーノ映画は3本目なんだけど、3本とも抜群にBGMが渋い。「うっわえっぐいオールドスクールのロック流すやんたまらん」って音楽に溺れかけたその瞬間、華やかなBGM達はどこかえ消えてしまい、そのまま辛辣なシーンへ。はたまた「うんうん、結局コイツらにもちゃんと喜怒哀楽があるのね、グスン」と鑑賞に浸らせると思いきや、突然のロックンロールミュージック!!

「・・・タランティーノ ヒス起こしてんじゃん?」

って最初は振り回されっぱなしだったけど、今ではそんな急転直下なカット割りがないと満足に生活も送れない体に改造されてしまいました(ニッコリ) 2時間淡々と映画が続くと思いきや前半1時間でバサッと場面が切れたりさあ、そんで突然モノクロになったと思いきや色鮮やかなイエローのアメ車が現れたりい?完全に狩る側・捕食者の立場だったカート・ラッセルがあれよあれよと最後には〇〇〇されちゃったり、、、そんなん惚れてまうやろー!(死語)って感じだった!前編はちょっとホラー?ミステリアスな雰囲気に包まれてて、そしたらアクション映画?最終的にはコメディ映画になっちゃうんだもん、そりゃキミモテるよ。うん。

真面目な話をちょこっとすると、当時、まだ男性優位な風潮だったりマッチョイズムが蔓延ってた中で、このエンディングを採用したのってすごく意味があることなのかな〜って感じました!もちろんそんな「みんな平等だよ〜」って博愛主義を訴えたい映画では微塵もないんだけど、視聴していて俳優陣よりも女優陣に自立した逞しさを感じました。ただのヒステリック監督じゃなかったんだねタランティーノ()

最近いい映画に出逢えることが多くて、その猛者ぞろいの中でも際立って独自の存在感を醸し出す、"今"観ても新しい映画でした〜!

アメ車乗りてえ〜!!!!